小さな製品開発の物語

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ポリhot Ver2.0 その16

続きです。

今回、謝らなくてはいけないことがあり、
実は実験当時撮りましたコールマンとエコ2の写真(ポリhotの2段重ね仕様)を間違えて消去してしまい、
最近まで気づきませんでした。

直ぐなら復活出来たのかもしれませんが・・・ごめんなさい。

それではコールマン508A(クワッドスタンド・えあジョイ仕様)を使用した結果です。
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・コールマンシングルバーナー(508A)
えあジョイ使用
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&シングルバーナー1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内22.1℃
10分後・・・ポリタンク内38.3℃
15分後・・・ポリタンク内ーーー
水温計測位置・・ポリタン内部下部
********************************

素晴らしい結果が出ました!!!

何故15分後の計測が行われていないかと申しますと、
勢い的に水温50℃は確実に超えてきて、パナのデジタル水温計が計測当時
何処まで対応しているのか分からず、怖くなって計測を止めてしまいました
。。。。。。
(実は昔に買って、計測スペック忘れていただけ。。(汗; )

ですが、後で調べてみたら60℃でも余裕とか分かってガッカリ・・・・・

前回貼りました↓
ニチネン kc-322(2,700kcal/h)
05分後・・・ポリタンク内21.7℃
10分後・・・ポリタンク内35.0℃
15分後・・・ポリタンク内47.4℃

を基準にすると、51℃は超えていたと予想できます。

因みに今回<10分後・・・ポリタンク内38.3℃>であったことから
前にお話したとおり、水底計測38.5℃でタンクの水を満遍なくかき混ぜると
ポリタンク内の平均水温が40℃になることから

コールマン508A使用の場合、約21分から24分で20リットル水を40℃(しかも元水温9.8℃)まで
上げることが可能ということになり、既にポリhot,Ver1.0と比べるとなどのレベルでないことが分かります

(ポリhot,Ver1.0ユーザーの皆様、ごめんなさい)

繰り返しますが、コールマン508A使用すれば、約21分から24分で
20リットル水を40℃が可能ということは
言い方を変えれば、40℃のお湯が毎分1リットル(1ℓ/m)で出てくるということになり、
(ポリタンクから放熱による熱損失を考慮すると予想でき、その為1ℓ/mだろうと)
普通、アウトドアで使用するシャワーは2ℓ/mから2.5ℓ/mあれば十分実用になりますし、
ましてやアウトドアの食器洗いなら、20℃から25℃で十分と考えれば、十二分ではないでしょうか?


しかも今までのお話は、元水温が9.8℃とそれなりに寒い時期を想定したお話です。
当然、元水温が17℃や20℃の時期でもご使用になられると思いますので、
そうなれば、その時出てくるお湯は47℃から50℃にも達し、湯量をもっと多く出す方向で
40℃前後に調節するという、嬉しい誤算もあります。

実際に使用される人でスポーツをメインの人達の多くは、春先からが多いかもしれませんので
正にはまった感じになりますね!


今まで、ご質問でも「時間」との戦いなのは分かっていましたので、
一層実用として現実味が増してきたことになります。
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ポリhot Ver2.0 その15

今日はコールマン508Aを使用してポリhot・Ver2.0の2段重ねの実験です。

ポリhotを購入されるユーザー様の多くは寒い時期に使用されると思います。
( 番外でアパートで簡易湯沸かし器として使用されている人もいるらしいです(汗; )

基本、そのような状況下でポリhot・Ver2.0をアウトドアで使用するなら508Aなど、
ガソリンのシングルバーナーが最強です。
(特に、我が商品のクワッドスタンドとえあジョイを使用した場合)

理由は、炎が噴出すバーナー口と、ポリhot熱交換部がカセットコンロとは違い、
一番近い位置にあり、ポリhotの風除け用スカートが風を上手くガードしながら
空気取り入れを理想的な形にもって行きます。
ポリhot2-29
バーナーと五徳が近すぎて空気が入らないように思えますが、なんのなんの
コールマン508Aですとカセットコンロと違い、真下方向は隙間だらけのガラガラで、
真下から大量の空気が入りますので、真横から見て隙間が無い様に見えますが
かえって効果が高いと思います。

それに対して、、↓
ポリhot2-28
カセットコンロは五徳位置が高く、バーナーとポリhotの間に大きな隙間が開く為
(カセットコンロも真下方向から空気が入る仕組みになっていますが、
 実際には風でさらされる横方向からの空気流入が大半です
)
風が吹くと、どうしてもバーナーから吹き出る炎が横に流れ
全くポテンシャルを発揮しないという状況に陥ります。

それと、クワッドスタンド自体にも十分風除け効果があり、
四方からくる風に対して、ガードしてくれる為、相乗効果が生まれます


あと、ここが一番大事なのですが、ガスもプロパン系ガスを使用していれば違いますが、
一般的なカセットガスはどうしても低温で出力が下がるのと、
ガスが無くなって来ると圧が足りなくなり、
それだけでも出力が下がりますが、ガソリン仕様は低温でも関係がなく、
しかもポンピングでそれらをリカバリー出来ますので、結構最後まで出力を維持でき
安定動作が可能です。


今まで行っていた実験も、カセットコンロに関しては、
カセットガスを1/4まで使用したら新しいカセットガスに交換し実験していました。

理由はここを見ている皆様ならお分かりになると思いますが、
使用していくうちにカセットガス本体が低温になり、ポテンシャルを発揮出来なくなるからです。

そして1/2から2/3になったら、そのカセットガスは使用いたしません。
圧が足りなくなり、理想的な出力が得られないからです。


最近、余った多くのガス缶は、奥様が料理をするのに使ってもらっています(大汗;

カセットコンロにはヒートシンクが装備されているのですが、
あれは役に立っているのでしょうか???

っと話が長くなったので、このコールマン使用の実験の様子は直ぐ明日に続きます(汗;

えあジョイ製作日記-3

えあジョイ関連-11
今日は、コールマンのタンクに取り付けるアタッチメントのお話です。

コールマンのガソリン仕様でメジャーな製品は、殆どこのアタッチメントで対応可能です。
日本でしたら、各商品ごとに専用パーツ作るかもしれませんが、正にアメリカン!

結果、私も数種類の寸法違いの商品を作らなくともよく助かっています。。(汗;

まぁ、もし数種類も寸法違いが存在していたら、えあジョイも存在していなかったでしょうね。。。。

基本的に、えあジョイ・コンパクトも挿し込む部分は同寸法に仕上げています。

そんな、懐の深いアメリカンな製品も、それだけで終わってくれれば良いのですが
寸法精度も若干アメリカンな為、困っちゃうんですよねーーー(大汗;

えあジョイ関連-13
このポンプキャップを挿し込む穴が稀にですが「スカスカ」な製品があるらしく
今まで数百個お売りさせて頂きました、えあジョイのユーザー様から
くぉらーー、圧力上がらないんだが、どないしてくれるんねーん」とクレームを頂いたことは
一度もありませんが(汗;、「圧力が上がらないみたいです」と何回かメールを頂いたことがあります。

えあジョイのユーザー様は、皆お優しい方ばかりで、関心しています。

要するにタンク加工時のミステーク品なのでしょうが、おそらくそれらの製品をご購入された
ユーザー様は、正規品のポンププランジャーでも圧力が上がり辛いと思います。

但し、アバウトさを吸収する為に純正品は「ポンプカップ」があのような形状で作られているのでしょうが、
よくあの形状に行き着いたと関心しております。
えあジョイ関連-12
我が商品の寸法は、コールマンのタンクによっては「うおりゃーー」と気合を入れて挿し込まないと
入らない商品もあると思いますが、あえてそのように作ってあります。

その「うおりゃーー」の寸法に至るまで、何種類もの製品で試したりと
数ヶ月かかりましたし、悩みました。

そうしないとスカスカ品を運悪くゲットしたら、少なからず精神的にダメージを受けますから、
出来るだけ、それらを回避する為の策だと思ってください。

えあジョイ関連-14
それでも「スカスカ品」に当たってしまった人からメールが来た場合、
水道管などで使用する「シールテープ」をお勧めしています。

価格もお安く、簡単に施工出来ますので(汗;、
ユーザー様にはそれにて対応お願いしております。

ポンピング回数が多いと思われている方で、差込口部分がゆるいと思われる方は
試してみてください。




ポリhot Ver2.0 その14

さぁ、今日から2段重ね仕様の写真公開と、本格的な計測に入りたいと思います。
ポリhot2-35   ポリhot2-37
この写真は斜め上からなので、ちょっと分かり辛いですかね?

今日のご紹介はニチネンkc-322(2,700kcal/h)を使用しての計測です!

「風まる」の時は、本当にガッカリにな内容だった為、
実験時、ちょっと気が重くないといったら嘘になりますが、先ずは実験結果から!
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・ニチネン kc-322(2,700kcal/h)
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内21.7℃
10分後・・・ポリタンク内35.0℃
15分後・・・ポリタンク内47.4℃
水温計測位置・・ポリタン内部下部
40℃到達時間・・11分40秒
********************************
来ましたーーーーーーー!!

なかなかの結果ではないでしょうか?

いろいろ実験してみて、このニチネンkc-322がカセットコンロの中で
(1個仕様・2個仕様)一番バランスが良かったです。

※実験結果は、その時の環境、機器のコンディションによって左右されますので
  あくまで参考として見て下さいませ。


熱交換率は、ポリhotVer1.0と比べると、既に別物になっていますねー

水温の計測も底で行っていますので、実際ポリタンク内の水を掻き混ぜた状態で、
平均水温40℃を目指せば、現在の計測位置での水温が38.5℃で十分であることが分かっています。
ポリhot2-36
後ろから見ると、過去ここに貼った3Dcadと同じなのが分かると思います。

少しポリhotの仕様を説明すると、熱交換部容量はVer1.0に対して、Ver2.0は2.5倍です。

今回のテスト結果から、皆さんにお売りしたノーマルVer1.0と比べると
熱交換率は1.65から1.75倍ということになりますが、
あくまでこのデータはkc-322ですので、
既に結果の良いコールマン508Aではもっと良い結果がでます。

ポリhotの2段重ねは熱交換部が更に倍ですから、Ver1.0と比べると5倍に増量したことになります。

コールマン(えあジョイ仕様)とポリhot,Ver2.0(1個仕様)が、
Ver1.0と比べると熱交換率が1.5から1.6倍と、なかなか良い結果ですが、
今回のポリhotの2段重ねはVer1.0と比べ、kc-322使用とはいえ1.65から1.75倍と熱交換率が下がり
CP値(コストパフォーマンス値)が下がったように思えますが、
まだまだ熱交換率を求め、チューニングの余地はありますが
それでも落ち込みが激しいように見えるのは、キャンプ用シングルバーナーの消費カロリーに対して
オーバースペック(2段仕様は)を求めて設計した結果だと思っています。

今回の一連の結果(既にこの書き込みの時点で、相当数のテストを行いました)から、
そのような理由で、この2段重ね仕様を「「「ポリhot・Max」」」として進めて行こうかと思っています。

今後、他カセットコンロ・ガソリンバーナーで更に良い結果の連続になって行きます。

続きます。

鍋ターボ・プロトタイプVer2.0 その1

鍋ターボ1
これは以前に何回か貼らせてもらった写真ですが、
結構大変な思いをして作り上げた試作品第一号でした。

ポリhot,ポットhotをテストし分かったことから効率を考えると
発想自体は悪くないと思っているのですが、いかんせん作るのとそして一番の悩み
「収納性」でした。

人間自分の作った品に対して、脳内変換で「すばらしい」と思うはずなのですが、
組み込み性、いざ販売した時の価格、特にこの製品の収納性の「悪さ」に
どうも脳が拒否るんです。。。。(大汗;

そんなこんなでずーっと悶々としていて、本業で薄板の仕事が来た時
何も考えず、その薄い板を手でビヨンビヨンとしていたら
何かが脳に降りてきて、急に思い立って作ったのが
これ↓
鍋ターボプロト8
この4枚の薄い板をジョイントし、組み上げたのが
これ↓
鍋ターボプロト4 鍋ターボプロト3
専用ジョイント金具は無いので、仮としてネジを使用しましたが
もうここまで組み上げれば何となく分かりますよね!

そして、をスポっといれると
このような感じ↓
鍋ターボプロト1  鍋ターボプロト2
さて、これを今後どう発展させるかがキモになりますが、
初期段階でシンプル構造というのは今後のことを考えると頼もしいです。

鍋ターボプロト5
一枚一枚が薄いので、金具が無ければ、厚みは2mm以下と超コンパクトです。

これでやっと開発がまた開始出来ます。

[ 2013/04/20 11:55 ] 鍋ターボ | TB(0) | CM(0)

えあジョイVer4.0の件について

販売開始から丁度、半月をちょっと過ぎましたが
現在Ver4.0は何故か?一日1個程度のペースで売れています。

おそらくゴールデンウィークに向けて、ご準備されているユーザー様達が
ご購入されているのだと思いますが、本業の合間に製作している現商品が
ゴールデンウィークまで(4/26)あと10個程度しか製作できません。

当初10個まとめて製作し販売を始めたのですが、
それも直ぐ無くなり、慌てて合間をぬって作ったのですが、
時間の都合上残りはゴールデンウィーク開けになってしまいます。

Ver4.0はランタンやシングルバーナーでも使用可能ですが、
基本タンクの大きなツーバーナー用にチューニングされています。

つまりVer4.0をランタンやシングルバーナーで使用すると
もっと楽に空気が入るということなのですが、必要以上に圧がかかってしまい
燃費がかなり悪くなり、その点えあジョイ・コンパクトの方がバランスが取れています。

当初、Ver3.0で打ち止めを決めていたものをVer4.0に進化させ販売をさせてもらいました経緯から
今Verもその意向(つまりもう作らないということです)のつもりでいます。

何故打ち切りなのかと申しますと、外注から仕入れている一つのパーツが
どうも販売見込み無し(販売停止)ということをディーラーから聞いているからです。

ゴールデンウィークまでとして10個作った製品が無くなりますと
その後の在庫は25個程度になり、それで打ち切りを考えています。

Ver3.0の販売終了後、Ver3.0の問い合わせメールが多かったのですが、
その中には「知っていたけれど、まだ大丈夫だと思っていた」という人達が多かったです。

今回も作りたくとも作れない可能性も含みますので、
ご購入を検討されているユーザー様はお早い判断をお願い致します。
( 私どもはどなたがご購入されても、販売数は一緒ですので・・(汗; )

ポリhot Ver2.0 その13

とにかくポリhotの理想に近いバーナー口を捜しているわけですが
今日使用するカセットコンロは、ニチネンの「マイコンロ・ルナ KC-322」です。

詳細はメーカーサイトへ ここ ←クリック
(飛んでもあまり詳しく掲載されていません)
火力も2,700kcal/hとエコⅡよりあります。
ポリhot2-34

でその炎の吹き出し口角度ですが、、、、
ポリhot2-38
今までの経験から、吹き出し口は見た目にもかなり良い感じで期待できます。

ポリhot2-36  ポリhot2-35
期待に胸を膨らませて

実験結果でーーーす。
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・ニチネン kc-322(2,700kcal/h)
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(1台)&カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内19.9℃
10分後・・・ポリタンク内31.5℃
15分後・・・ポリタンク内42.2
水温計測位置・・ポリタン内部下部
40℃到達時間・・13分50秒
********************************
来ました!!!
カセットコンロでMAX数値を叩き出しました!!

コールマン508A使用に比べると、若干落ちますが、なかなかよいですよね!!
コールマンシングルバーナー(508A)
15分後・・・ポリタンク内42.8

やはり吹き出し口角度の重要性を再確認致しました。
その理想に近い角度で炎が噴出している写真がこれ
ポリhot2-37
綺麗な炎ですね!

実は後で試験した他機種と比べて分かったのですが、
このバーナー口の角度や吹き出し口形状によっては
(元々の出力性能という意味です)、
かなり性能が違うのだと改めて思い知らされました。

ニチネンさん、いい仕事しますね~~~~~~~~

このタイプの上位機種で3,000kcal/hタイプがあるのですが、
購入しようにも何処をさがしても在庫が無く(当時)て断念しましたが、
もしそれで実験をしていたら計算上は45℃から46℃を叩き出していたかもしれませんので
コンパクトタイプ(シングルバーナー使用)でポリhot,Ver2.0のシングル(1個使い)使用の条件では
そのカセットコンロが最強となっていたかもしれません。

因みに、あくまで仮の話ですが、
コールマン508Aはカタログ上2215kcal/hということですが、
えあジョイを使用していますので仮に2500kcal/hだとして

コールマンツーバーナーは3600kcal/hありますので、
あくまで計算上は61℃前後まで行くことになります。

Ver2.0にして、いろいろな可能性が出てきましたね!


実験はまだまだ続きます。

えあジョイ製作日記-2

ちょっと本業がバタバタしていて、なかなかup出来ず申し訳ありません。

組み立て式携帯薪ストーブの燃焼テスト風景や、鍋ターボの新規試作品の写真公開も
しようと思っているのですが。。。。

今日は空気入れに取り付ける、えあジョイ専用アタッチメントのご紹介です
えあジョイ関連-9
空気入れ差込口は「米式」と決まっているのですが、
各社、種類によって微妙に形状が違うのです。
(本当は一緒のはずなんですが・・・)

空気入れで勢いよく えあジョイに空気を注入すると「スポッ」という感じで
抜けたことが何回かあり、差込形状の研究に入りました。

実験の為に10種類程度、メーカー違いの製品を購入致しました。

実験して行くうちに、形状もさることながら
外形の大きさの違いが悪さをすることにも気づきました。

但し、これは厳密にいった場合であって、実際規格があって
市販されている空気入れはそれで普通に販売されているわけですから
気にしなくとも良いのかもしれませんが、私は大いに気になるんです。。。(汗;

理由はおおよそ予想がつき、この手の商品は低価格で販売されている為
ゴムの差込口用整形型も手を抜き、適当に(安く作って貰う為に)作っているのだと思います(汗;

先ずは、ラバー差込口の平均的な形状を実験を繰り返し作り上げたのが現在の形ですが
ある意味それでも「妥協」した形状ともいえます。

それでもやはり気に入らなく、妥協しながらも2種類のアタッチメントをお付けしているわけです。

そのアタッチメントですが、先ずはこの写真
えあジョイ関連-5
市販品を使用していますが、結果オーダーで作るより遥かにお安いのでそうしています。

これを加工機で
えあジョイ関連-6
このように、微妙に違う2種類の形状を作り上げます。

ですが、元の製品加工精度があまり宜しくないので
(誤解を招くといけませんので書きますが、そもそもこれを加工するというのは製作元は想定外)
加工していると
えあジョイ関連-10
このようにポロリと首が取れてしまいます(大汗;

調べてみるとかなり個体差があり、大丈夫な製品は肉厚もしっかりあるのですが
首が取れてしまった製品は、正に「薄皮」1枚分ないと激しいのです。。。。

まぁ上にも書きましたが「これを加工するなよ」って製造元には突っ込まれそうですが
それでもオーダー品よりお安く出来ますので、それで頑張っています(疲;

だいたい2個作るのに、3個加工していると思ってください(汗;

えあジョイ関連-7
多分、分からないと思いますが、写真の左側が少し外形が大きな方です。

えあジョイ関連-8
以上のような、過程でこれを製作していますが、
本体よりこれの製作が出来なくて、販売(出品)が滞っていたりすることもあり
結構、私の中では重要というより、面倒くさい製品だったり致します(大汗;

ポリhot Ver2.0 その12

さて、次の実験です。
「風まる」があまりにも不甲斐ない結果に終わりましたので、
その後、何種類かのカセットコンロを購入いたしました。

とにかくバーナーから噴出する炎の「角度」が大切ということを思い知らされたわけですが
その反省点を踏まえて購入し、今回のテストに使用するのが
これ↓
ポリhot2-27
イワタニさんが作っています「カセットフーエコⅡ」です。

バーナー周り詳細はここ←クリック を参考にしてください。

内炎式を採用していて、ポリhotの熱交換部分だけに炎が当たると期待して購入した製品です。
ポリhot2-28
2500kcal/hと「風まる」に比べ500kcal/hも低いです。
ポリhot2-29
実は前回「風まる」に無理やり使用した五徳は、このカセットフーエコⅡの物です。
ポリhot2-31
何度もテストを繰り返した結果、外装カバーはダメージをおって変色していますが、
さすが内炎式らしく、カバーには全くダメージが及びません。
最初からこの製品だけなら、カバーはいつまでも綺麗なのかもしれませんね。
ポリhot2-32
若干、炎が中心に集まり過ぎている感がありますが、
中心部分の熱交換部には当たっていると思われます。

さて実験結果です。
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・イワタニ カセットフーエコⅡ(2,500kcal/h)
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(1台)&カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内17.4℃
10分後・・・ポリタンク内26.7℃
15分後・・・ポリタンク内33.1
水温計測位置・・ポリタン内部下部
********************************
「風まる」に比べると若干よくなった感じですが、
コールマン508A使用に比べると、かなり残念な結果になりました。

コールマンシングルバーナー(508A)
15分後・・・ポリタンク内42.8

イワタニ 風まる(3,000kcal/h)
15分後・・・ポリタンク内31.9

「風まる」に比べ出力が500kcal/h少ないことを考えると健闘しているほうだと思います。

結果として熱が直線的に上方向に逃げる内炎式も効果が薄かったことになります。

ただ「風まる」と同じ3,000kcal/hなら、計算上ですがもしかしたら39℃は行ったかもしれませんので
目の付け所は悪くなかったかと思われます。

ですが、このエコⅡを使用して、ある「仕様」で実験をしたら
とんでもない結果に「豹変」してしまいました!

それはまだ先になりますが、お楽しみに。。。

久しぶりに鍋ターボ!

完全に忘れている。。作る気がない。。。
というわけではなく、ここに書いた全ての商品は作る気マンマンなんです。

ですが!市場にお出しするにあたって「えっ?流石にこれはないでしょー」と
激しく思えるような商品はこの私でも投入出来ません(汗;

私の商品自体スーパーニッチ戦略と称し、あくまで狭いスポットでの販売を目的として
いますので、普通の人から見たら既に投入した商品自体「えっ?流石にこれはないでしょー」なんで(大汗;、
それに輪をかけるような商品は流石に出せません。

ターボも着眼点はスーパーニッチで良いのですが、
今まで試作した商品コンセプトでは出せないと思っていました。

投入出来ない理由はズバリ「収納性」でした。
コンセプトは間違っていなくとも、いざ過去に貼った写真類を取り外し
収納しようと思うとガサばってイライラしてしまうくらいです。

「これではお出し出来ない・・・」と日々気にしていました。
それがフとしたことで、あることを思いついたのです。

皆さんもありますよね、何かの拍子に全てが整い「キター!!!」ってことが
それが降臨して来たのです。

もう少しで試作品をここにUP出来ると思います。

[ 2013/04/05 09:21 ] 鍋ターボ | TB(0) | CM(0)

ポリhot Ver2.0 その11

何故「3,000kcal/h」もある風まるがにあんな情けない結果に終わったのでしょうか?

その答えがこの写真
ポリhot2-25 ポリhot2-26
クリックして拡大して頂ければ一目瞭然ですが、
ポリhotの風除けのスカートの下の部分が「真っ赤」になっています。

風まるの開発者はまず、アウトドア・バーベキュー・大鍋想定がコンセプトだったと思われます。

風まるの横に広がるバーナーの炎と、風まる五徳の風除けが輻射熱で相乗効果を生み
面積の広い大鍋をアツアツにする仕組みなのだと思います。

ですので、22センチ以上の鍋を使えばかなり効率が上がるのだと思います。

ポリhot,Ver2.0は大きさが13.6cm×13.6cmと20cm以下で熱交換部分には当たり辛い
正にブラックホールということで全然効率が上がらなかったわけです。

ちょっと風まるだけ新たな実験をしてみたいと思います。
もう少し後に出そうと思っていたのですが、ポリhot「二段重ね仕様」のデータです。
(二段仕様の写真はまだ公開できません。)
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・イワタニ 風まる(3,000kcal/h)
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内16.7℃
10分後・・・ポリタンク内25.8℃
15分後・・・ポリタンク内33.8℃
水温計測位置・・ポリタン内部下部
********************************
二段重ねにしてもこの結果とは、いやもう正直いって、
ポイッと捨てちゃいたくなるような悲惨な結果に終わりました。。。泣

いかに横方向に熱が逃げているのかが解ると同時に
風まるの「風除け」とポリhotの「風除け」が逆の効果を生んでしまったのだろうと推測し
ある実験を行ってみました。

それは風まる本体に、風除けの無い、違うカセットコンロの「五徳」を無理やり取り付け実験してみました!
こちらは写真があります。(二段仕様写真はまだ公開いたしません)
ポリhot2-36
写っていませんが写真は二段仕様のポリhot

その結果がこれ
********************************
テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・イワタニ 風まる(3,000kcal/h)
五徳を風防の無い通常の五徳に交換
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ

ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内17.5
10分後・・・ポリタンク内29.4
15分後・・・ポリタンク内39.0
水温計測位置・・ポリタン内部下部
********************************
ポリhot2-33
風まる専用五徳と比べ、ポリhotスカートの赤みが違い、火の勢いが強いのが写真でも分かると思います。
15分後で5.2℃も違うことにより、答えが出た結果になりました。

それでもです。
効率の良い二段重ねにした挙げ句、五徳まで交換しても
ポリhot,Ver2.0一個仕様&コールマン508A,1台(えあジョイ仕様)には全く届かず
どちらかといえば、ポリhot,Ver1.0一個仕様&コールマン508A,1台(えあジョイ仕様)に近い数字です。

「3,000kcal/h」もあるのにこの結果は本当に不十分です。

結論としましては、風まるだけではなく、バーナー吹き出し口が横のタイプ
すなわち炎が横噴出しのカセットコンロはポリhotには不適合という結論に至りました。

あれれ???前回書いた
「先ず、何が駄目だったのか?、そして何が良いのか?を深く探求していくことになり
それが素晴らしい結果の連続にも繋がっていくことになりました。」
って、風まる最適化計画じゃなかったの??????

という突っ込みの声が聞こえてきそうですが、「はい違います」。
風まるはスッパリ諦めます。
バーナー口の形があれでは。。。。。
大排気量5000ccの車に的外れのツルツルのバイアスタイヤを履いているようなものですので。。。。

ですがです、なら理想のカセットコンロはないかと旅に出ることにより
素晴らしい結果が出たのです。

それはまた続きます。
自己紹介

m-Field

Author:m-Field
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