
ポリhot,Ver1.0は表面処理をしていないステンレス板を使用していた為、
機械での加工後はバフ屋さんに出して、ピカピカに磨いてもらっていました。
理由は当初販売個数を少量限定でレーザー加工機を使用して製作していたという理由もあります。
(全然売れないと思って少量だったのですが、以外に早く完売してしまいました)
レーザー加工機は金型いらずで良いのですが、表面処理など後処理が大変なんです。
写真のVer2.0は加工中は表面に保護シートが貼ってあり、
(レーザー加工機は保護シートがあると×)
機械加工をしてもキズが出来るだけ付かないようにしてあり、
更に今回のVerは表面にヘアライン加工がされた材料を使用しています。

ヘアライン加工、分かりますか??
このヘアライン加工は、商品の質感向上と共に、加工期間短縮の意味も含まれています。
無いとは思いますが、大
災害時などに遭遇し、仮に救済用製品としてそれなりの量を生産する状況になって
(正直、そんな状況にも、我が商品に声がかかるとは思っていませんが、一応万が一の為です。)
まさか加工が終わった後に、悠長にバフ掛けに出している時間はありませんからね(汗;
そのような理由から今回のように変更いたしました。

ポリhotカバー内部の写真です。
外装カバーのスカートに当たる部分に長方形のプレートが見えると思いますが、
そもそもこれはポリhotを縦に連結させる為の板なのですが、
当初から設計に含まれた、外装カバー保護プレートとしての役割も持っています。
名称は一応「バーナープロテクタ」としておきます。

図のようにユーザー様が放射状に炎が出るようなバーナーを仮に使用した場合
ポリhot外装にダメージ(変形)が行かない為と、外装にダメージが及ぶということは
熱が外装を伝って外に逃げるということになり、結果的に熱交換低下に繋がり、
それを防止する為です。
ポリhot,Ver2.0はVer1.0に比べると外形が かなり大きくなりましたので、
バーナープロテクタが無くともVer1.0ほどダメージは受けづらくなっていますが、
これもユーザー様に満足して頂く為です。
あと、仮にバーナープロテクタが真っ赤になっても、その熱はある程度
ポリhot内部に溜まり、直ぐ近くに熱交換パイプが通っていますので
もしかしたら熱交換率UPに繋がるかもしれません。
因みに、ポリhot,Ver2.0で最高の相性を誇るイワタニ「カセットフーエコⅡ」使用の場合、
火はどちらかといえば内側に集中しますので、外装カバーには全く影響ありませんので
外装カバーはいつまでもピカピカです。

写真で見ますと外装カバーとバーナープロテクタの間に3~4mm程度の隙間がありますが
温度差により、ここを空気が通ることによって空気の壁を作り、外装カバーとの干渉を防ぐ為です。
本当はもう少し隙間を広げたいのですが、構造上の事情によりこれが限界の為
理論的効果は少し薄いかもしれません。
ポリhotを縦にジョイントする板でもありますので、
外側に使用する場合は「ジョイントプレート」とします。
「ユーザー様が放射状に炎が出るバーナーを仮に使用した場合」と書きましたが
それは
キャンプ用バーナー、例えばcad図のようにコールマンのガソリンバーナーなど
キャンピング用ガソリン・ガスのシングルバーナーを想定したもので、
私が推奨していない一般のカセットコンロは全く想定していませんことを付け加えておきます。
カセットコンロは、過去の実験でも書かせてもらいましたが、
ポリhot,Ver2.0で使用可能な製品は3種類程度しかありません。
それ以外のカセットコンロは
ポリhot,Ver2.0本来のスペックの6~7割程度しか出ないと思ってください。