さー、最後テストとなります。
あれ?最後って
自作五徳バーナーも含めた三つ巴バトルはどうしたの?と思われそうですが、
多分ラウンド1から推測すると、
コールマンと時間的に同等か(熱交換部性能は上位ですので)
それ以上の好結果が出ることが予想出来たのであえて試験はしないことにしました。
いや一番の理由は、自作五徳バーナーは今後テストを1年は繰り返すつもりでいますので
目先の販売としてはカセットフーエコⅡが一番現実的と判断し、
あえて外しても良いのではないかと考えました。
写真のようにプロパン入り混合缶をセットしました。
このカセットコンロ実験で一番の焦点(というよりメチャ気になっている部分)は
プロパン入り混合缶を使用してカセットフーエコⅡが果たしてパワーアップするかでした。
何故なら一応レギュレターらしき物が装備されていて、2500Kcal以上でるのかな?
という大いなる疑問があったからです。前回のテストからノルマルブタンに対して1.33倍の出力が認められた
プロパン入り混合缶でしたので、もしそうなら3300Kcalの火力が出る計算になります。
ですが、缶が冷え切って出力低下の方向は理解できますが、レギュレター装備で
圧力が高い方はどうなの?と思っていました。今回はそれが明確になるテストだと思っています。
既にポリhot,super熱交換部はコールマンに対してアドバンテージがあるわけですから
テストする理由は私の中ではあまり無いわけで、
今回の実験の趣旨はそれだといっても過言ではありません。
前回同様、340gをピタリと指しています。

水温は8.8℃を指しています。(CB缶数字も確認)
最初、実験した
コールマンとほぼ一緒です。
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気温11.0℃ カス缶初期温度12.0℃ ガス缶340グラム
ポリタンク内水量10リットル 水温8.8℃ 計測時間10分
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今回は途中経過を入れず、淡白に10分後からレポートです。
ポリタンク底の水温は39.3℃と、ラウンド1に比べると少し高い水温です。

っで、いつもの如くポリタンクを振ってポリタン内水温を一定にしますと
41.9℃になりました!
んっ?? 41.9℃って、前回41.2℃ですのであまりかわりませんよね?

っで、量りでCB缶を計測してみますと平均304gとなっていました?????
元の重さが340g - 304g = 36g ?????????
ノルマルブタンのテスト時、349g - 313g = 36g でしたので全く変わらないということになります????
いや、多少の計測誤差はあるでしょうが、それでも5gや6gという量り間違いでもなく
殆ど1g程度の僅差だったということは間違いありません。。。。
ビックリしましたがイワタニさんのカセットコンロ用レギュレターって
そんなに精度が高いのでしょうかね?
そもそもCB缶温度が高温になり、マグネット式ガイド受けから外れるような設計になっているのと
ノルマルブタンの噴射圧力(蒸気圧)に対して、
100%イソブタンやプロパン混合CB缶の両者噴射圧力が約1.3倍程度と
メーカーにしてみますと把握した計算の範囲内ならば、
全てを含め、それに対応したレギュレターも製作可能でしょうから、
十分に調整の範囲ないなのかもしれませんね。あと昨日(ラウンド1)に比べ外気温が
1.6℃低かったのがCB缶に影響したのかもしれません。たかが1.6℃、されど1.6℃ということでしょうか?ではガス消費量が同じとした場合、前回は41.2℃に対して今回は41.9℃で
何が違ったのかといえば、nブタンとプロパンは質量に対して消費カロリーは
殆ど同じなのですが、それでも1.02倍高く、それを計算しますと
42.3℃程度になりますので誤差も含め、41.9℃はおおよそ当たっていると思われます。今回の結果から100%イソブタン・プロパン混合CB缶をカセットコンロで使用する場合
高火力は殆ど期待できず、あくまでドロップダウン(火力低下)対策と思ったほうが良いかもしれません。
個人的にはこの寒い時期(っといっても気温10℃前後)は、
プロパン混合CB缶は使用せずともある程度理想のお湯は出来る結果が出ています。
ラウンド2で一応
コールマンも10分動作したということで、熱交換性能の比較が出来ます。
コールマン 340g - 292g = 48g使用(プロパン混合缶) 47.2℃
カセットフーエコⅡ 340g - 304g = 36g使用(プロパン混合缶) 41.9℃
48g - 36g = 12g という差が出ました。
もしポリhot,super + カセットフーエコⅡで48gのガスを使用すると
計算上52.9℃になりますので、その差52.9℃ - 47.2℃ =
5.7℃です。
これは「
アウトドア温水器比較テスト 2 」で書かせてもらいました、5.2℃に近いことから
改めて
コールマンとポリhot,superの熱交換部性能差が明確になったということになります。