さて、いろんなことを妄想して試作を繰り返しているパンサポートの「敷板」ですが、
金属のエキスパートとして物作り携わっている私にとって、チョモランマよりハードルが高いです。。。
とにかく「木」に対してノウハウがないので試行錯誤の連続で、、挫折しています。。。。。。
ことの発端は、真鍮板を使用し、薄い鍋底をダッチオーブン以上にして
鍋底の熱の均一化を目指し、ご飯を美味しく炊いたり、
煮物をや蕎麦なども上手く調理をすることを目的としていたのですが、
折角アツアツの真鍮板を有効しない手は無いですよね!!(
因みに真鍮材を利用しているのは、価格的にも入手しやすい材料の中で銅の次に熱伝導率が良いからです。
アルミの方が効率は良いのですが、熱に直接かけると使い物にならなくなり断念)
「鉄は熱いうちに打て」ではないです(意味違いますね^^;)が、
「パンサポートは熱いうちに有効活用しろ」を掲げて、いろいろ悩みました。
そこで思いついたのが、木の敷板だったのです。ですが、その敷板を製作する上でも最良の効率を考え下の図になります。

全ての図はクリックすると拡大いたします。
同じ敷板にしても、加工方法によって一番有効な手は無いかと、いろいろ模索いたしまして
それで行き着いたのが図の①でしたが、実際に生き物の木を使用すると
とんでもなく大変なことが分かりました。。。。。。。。。どうりでステーキ皿などは溝が浅いのかも理解いたしました。
そのことはおいおい書いていきます。数字が高いほど熱伝導率が高いです。
カーボンナノチューブ(C) 3000~5500
ダイヤモンド(C) 1000~2000
銀(Ag) 420
銅(Cu) 398
金(Au) 320
アルミニウム(Al) 236
シリコン(Si) 168
真鍮 106
鉄(Fe) 84
白金(Pt) 70
ステンレス鋼 16.7 ~ 20.9
水晶(SiO2) 8
ガラス 1
水(H2O) 0.6
ポリエチレン 0.41
エポキシ樹脂("bisphenol A") 0.21
シリコーン(Qゴム) 0.16
木材 0.15 ~ 0.25
(ウィキペディアより)真鍮はアルミ材より熱伝導率は悪いのですが、
鉄などに比べると良いことが分かります。バーナーで火を使用している時は蓄熱プレートとしての能力は高いのですが
熱伝導率が高いということは「熱が逃げるのも早い」わけです。
それならば熱源の真鍮を熱伝導率の悪い素材で覆ってしまえばいいわけですよね!そこで木材の登場です!鍋には水が入っています。
ということは
パンサポートという熱源が熱伝導率の悪い素材に囲まれるわけである意味、理想だと思っています。続きます。
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