何故「3,000kcal/h」もある
風まるがにあんな情けない結果に終わったのでしょうか?
その答えがこの写真

クリックして拡大して頂ければ一目瞭然ですが、
ポリhotの風除けのスカートの下の部分が「真っ赤」になっています。
風まるの開発者はまず、
アウトドア・バーベキュー・大鍋想定がコンセプトだったと思われます。
風まるの横に広がるバーナーの炎と、
風まる五徳の風除けが輻射熱で相乗効果を生み
面積の広い大鍋をアツアツにする仕組みなのだと思います。
ですので、22センチ以上の鍋を使えばかなり効率が上がるのだと思います。
ポリhot,Ver2.0は大きさが13.6cm×13.6cmと20cm以下で熱交換部分には当たり辛い
正にブラックホールということで全然効率が上がらなかったわけです。
ちょっと
風まるだけ新たな実験をしてみたいと思います。
もう少し後に出そうと思っていたのですが、ポリhot
「二段重ね仕様」のデータです。
(二段仕様の写真はまだ公開できません。)
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テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・イワタニ
風まる(3,000kcal/h)
ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ
ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&
カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内16.7℃
10分後・・・ポリタンク内25.8℃
15分後・・・ポリタンク内33.8℃
水温計測位置・・ポリタン内部下部
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二段重ねにしてもこの結果とは、いやもう正直いって、
ポイッと捨てちゃいたくなるような悲惨な結果に終わりました。。。泣
いかに横方向に熱が逃げているのかが解ると同時に
風まるの「風除け」とポリhotの「風除け」が逆の効果を生んでしまったのだろうと推測し
ある実験を行ってみました。
それは風まる本体に、
風除けの無い、違うカセットコンロの「五徳」を無理やり取り付け実験してみました!
こちらは写真があります。(二段仕様写真はまだ公開いたしません)

写っていませんが写真は二段仕様のポリhot
その結果がこれ
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テスト条件
初期水温・・・・・・9.8℃(無風)
機器・・・・・・・・イワタニ 風まる(3,000kcal/h)
五徳を風防の無い通常の五徳に交換ポリタンク・・・・・10リットル(簡易的断熱無し)
テスト水容量・・・・8.3リットル
水循環機器・・・・・乾電池式ポンプ
ポリhot・Ver2.0(2段重ね)&
カセットコンロ1台仕様
点火後
05分後・・・ポリタンク内
17.5℃
10分後・・・ポリタンク内
29.4℃
15分後・・・ポリタンク内
39.0℃
水温計測位置・・ポリタン内部下部
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風まる専用五徳と比べ、ポリhotスカートの赤みが違い、火の勢いが強いのが写真でも分かると思います。
15分後で5.2℃も違うことにより、答えが出た結果になりました。
それでもです。
効率の良い二段重ねにした挙げ句、五徳まで交換しても
ポリhot,Ver2.0一個仕様&コールマン508A,1台(えあジョイ仕様)には全く届かず
どちらかといえば、ポリhot,Ver1.0一個仕様&コールマン508A,1台(えあジョイ仕様)に近い数字です。
「3,000kcal/h」もあるのにこの結果は本当に不十分です。
結論としましては、風まるだけではなく、バーナー吹き出し口が横のタイプ
すなわち炎が横噴出しのカセットコンロはポリhotには不適合という結論に至りました。
あれれ???前回書いた
「先ず、何が駄目だったのか?、そして何が良いのか?を深く探求していくことになり
それが素晴らしい結果の連続にも繋がっていくことになりました。」
って、風まる最適化計画じゃなかったの??????
という突っ込みの声が聞こえてきそうですが、「はい違います」。
風まるはスッパリ諦めます。
バーナー口の形があれでは。。。。。
大排気量5000ccの車に的外れのツルツルのバイアスタイヤを履いているようなものですので。。。。
ですがです、なら理想の
カセットコンロはないかと旅に出ることにより
素晴らしい結果が出たのです。
それはまた続きます。
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